[2013年4月改組]
2013年4月をもって新たな組織に発展し、研究を展開しています。 > 環境資源科学研究センター
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研究成果の活用

植物科学研究センターの研究は「研究のための研究」ではありません。植物における遺伝子機能や形態形成機能、生長生理、代謝機能の解明、環境因子と植物との関わりなどの研究成果は将来懸念される食料危機への対処や環境保全の推進、さらに新たな物質の生産や有用二次代謝産物の有効利用など、人々の暮らしに直結する分野に積極的に活用されます。

環境保全に寄与

近年の地球環境は、地球温暖化や酸性雨等、ヒトや動物のみならず植物にとってもストレスとなる要素を多く含んでいます。これらのストレスに対して植物がどのような生理的応答をするのかを捉えることは21世紀における生活環境の保全や食糧問題において極めて重要な研究課題です。植物とそれを取り巻く微生物を始めとする動的な環境因子の複合的な分子生物学的基盤を解析し、環境保全に寄与する植物システムの構築を目指します。

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物質生産

 植物を利用することで、これまでに45,000種以上の有機化合物が生産されてきました。これら植物固有の機能を生かし、バイオマス生産(新燃料、新規有用成分など主として工業原材料)の高効率的生産システムの開発や、医薬品、農薬、香料、化粧品原料など複雑な構造を有する希少な天然物質の生産技術開発を行います。また同時に、長寿・健康社会に向けた次世代機能性植物(食品)の開発も行う予定です。
 このほか、医薬、工業原料、食品添加物などに利用できるさまざまな有用二次代謝産物を生産します。

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食糧危機に対処

 20世紀以降、産業活動は生活の利便性を飛躍的に高めましたが、それにともなって世界人口は急激に増加しました。農業においても、河川や海洋の汚染、都市化と砂漠化による農耕地の減少と塩類蓄積による悪化をもたらし、その生産はもはや限界に近づいています。
 わが国においてはとりわけ食糧自給率がOECD加盟先進国(30ケ国)中28位と低く深刻です。世界人口と穀物生産量の推移は国連の統計をもとにすると、2050年には93億人に達し、人口と穀物生産量にアンバランスを生じ、食糧とエネルギーの危機が到来することを予告しています。
 そこで、多収品種や環境耐性・耐病性品種の開発など、食糧の課題の解決に新たな科学技術を築く基盤研究を進めます。

世界人口と穀物生産量の推移