[2013年4月改組]
2013年4月をもって新たな組織に発展し、研究を展開しています。 > 環境資源科学研究センター
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ごあいさつ

センター長 篠崎 一雄

理化学研究所(理研)は、近年、ライフサイエンス研究の充実・強化を進めています。ここ横浜研究所は、理研のライフサイエンスの中核を担う機関としての活動を行っています。

 20世紀末から21世紀にかけて植物科学はゲノム科学を基盤として大きく発展しました。さらに、ゲノム科学の発展により植物の生長制御、形態形成、光合成や代謝、環境応答、免疫応答に関与する重要な遺伝子の働きが次々に明らかにされています。

  21世紀に入ってアジアを中心に人口爆発、急速な工業化が進んでおり、2020年には食糧、物質生産能力とのアンバランスによる地球規模の危機が顕在化するとされています。これを回避するためには、植物科学をベースにした研究が重要であるとの認識が広まってきています。

   2000年に国のミレニアム・プロジェクトとして設立された植物科学研究センターでは、第1期の5年間に、内外の研究機関と連携しながら、“植物ホルモンの合成と情報伝達”、“化学、生化学と分子遺伝学の融合”、“シロイヌナズナのゲノム情報とリソース”といった突出した成果を挙げました。2005年4月、第2期に入り、これまでの成果、特にモデル植物を用いた機能ゲノム解析(トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボローム解析など)を基礎に、生長制御、形態形成、光合成や代謝、環境応答などの制御機構をシステム全体として理解するために新たなプロジェクトを開始します。さらに、食糧増産、健康向上に結びつく遺伝子を探索し、植物の物質生産機能の基盤研究を推進していきます。

  第2期の植物科学研究センターは、15年の研究期間を見越し、2020年に顕在化するとされる食糧、物質生産の危機に対応する研究開発を行う計画です。植物の量的、質的な生産力の飛躍的な向上に結びつく遺伝子の探索と、作物、樹木への応用に関して、大学、関連研究機関、さらには産業界や海外の研究機関などと共同で具体的な成果を上げることを目指しています。最終的には、植物科学研究センターにおける研究成果が、食糧、健康、環境の保全に活用され、我々の次の世代に続く持続的な社会の構築に貢献したいと考えています。

植物科学研究センター長
篠崎 一雄